副理事長
さくまメンタルクリニック 院長
佐久間 理恵

佐久間 理恵

医療法人安積保養園 あさかホスピタル 創立50周年を迎えて

お陰様で、この度、あさかホスピタルが創立50周年を迎えることが出来ました。創立者の父(故佐久間 有寿)と母の結婚記念日にちなみ、3月に開設されたと聞いております。父は、残念ながら13年前に他界し、その後は兄(佐久間 啓)に継承され、病院や施設も大きく改築され、さらに発展と前進を続けてまいりました。現在は、私が勤務していた頃の病院の外来や病棟、社会復帰病院は跡形も無くなり、近代的な新しい建物の新棟A棟やB棟に病棟が入り、救急部門も新しく併設されて、あさかホスピタルの正面玄関から外来や受付のホールも全て改築新設されました。一方、最近では発達障害児童の生活施設(愛育園)や、放課後の発達障害児童を預かる施設(パローネ)が統合されて、発達障害の諸検査や訓練の可能な設備も併設されて、安積愛育園の「総合児童発達支援センター Alba(アルバ)」をあさかホスピタルのグランド跡地に開設、現在、注目されている“大人の発達障害”も、今後は早期発見と予防が可能になると期待されます。

ところで、創立当初、自分がまだ子どもの頃には、病院がとても遠くて山の奥にあるように感じていたのを覚えております。私は、卒後研修を終え、国立小児病院にて児童精神科を研修しながら、週に2日あさかホスピタル(安積保養園)に勤務し始めました。当時は、急性期の女性病棟を担当していた、現在はご退職され、開業された吉島哲也先生にいろいろ教えて頂きお世話になったり、子ども病棟や関根和房先生がご担当されていた老人ホームの千寿園などを診させて頂いたりしておりました。勤務してしばらくは、当時、宗像俊一先生が院長を勤めていました、社会復帰病院として併設された笹川病院と父が病院設立した1年後に開設した診療所に半々に勤務しておりました。

その頃、亡き父と一緒に当時は平屋だった日大保健室の診療や安積中学校の健康診断に行ったこと、また、あぶくま養護学校が創立した時に一緒に学校医として就任したことなど、今は懐かしい思い出となっております。現在、立派な建物になった日大保健室に、学校医を継承した兄に代わって、週に1回学生さん達を診に行っており、あぶくま養護学校も今は兄と共に校医として長く勤めさせて頂いております。

また、父が老健施設「啓寿園」を開設した時に、安積国造神社の前に1964年に開設した診療所(当時は佐久間神経科内科医院)を父に任されました。その診療所は、平成16年に父の先見の目を受け継いだ兄によって、いち早くリワーク(就労支援)のデイケアを併設したあさかホスピタルのサテライトクリニックとして、名称も「さくまメンタルクリニック」と変えて、郡山市街地のビルの中に移転し、リニューアルオープンされました。私も、院長としてそのまま勤務することとなり、クリニックのスタッフ体制も整えて頂き、診療の他に現代病とも言えるストレス疾患や大人の発達障害が絡んだ患者様達の復職や就労支援のデイケアに携わるようになりました。その“リワークデイケア”は、OTに加えPSW、CPの専門スタッフやとクリニックスタッフ全員で協力して取り組んで早9年になり、復職や就労の実績も目に見えてきて、とてもやりがいのある仕事であると感じております。

今後もさくまメンタルクリニックは、あさかホスピタルと連携して皆様の“心の拠り所”となるクリニックを目標に、スタッフと共に精進してまいる所存です。

最後に、あさかホスピタルが多岐に渡り、半世紀も存続できたのは皆様の御尽力や御厚情によるものであると心より深く感謝しております。今後ともご支援を賜れれば幸いと存じますので、どうぞよろしく御願い申し上げます。