- 5月
- 病院建設起工式 :管理棟、病棟2棟、厨房食堂、職員宿舎
整地風景
- エピソード
-
これまでの10年間の診療経験を通して数多く学びとるものがありました。そのなかで特に強く感じていたことは、精神障害者には優れた自然環境の中での生活療法が必要であるということです。そして、精神薄弱児学級の校医を通じて精神薄弱児ばかりでなく、てんかん、情緒障害児、特に自閉症や、モンゴリズムそれに小児分裂病等に対し精神医療が果たさなければならない重大な分野がある事に大変驚くとともに、強い関心をもったのであります。
その後、県内における特殊教育も年を追って盛んになって参りました。文部省特殊教育の全国レベル研修会には、私も4年間参加しました。県内5方部の特殊教育関係に係わる教職員の方々の講習には毎年参加させて戴き、児童問題の学習を受け、又、各方面からの種々ご指導を賜りました。これらを通じ、改めて児童問題の重要さと幅や深さを認識させられるとともに、小児精神障害領域の真の幅・深さというものを教えられました。
これらのことがあって、私は自分で是非優れた自然環境の中に病院を開設し、生活療法を中心とした治療をし、さらに児童の精神障害に対する医療に取り組みたいと強く意識するようになりました。
決意後1年間ほど日曜日を中心に暇をみては適地を物色して歩き回りました。北は日和田町から南は須賀川市まで随分歩き廻りましたが、現在地が一番優れていると思え、決心をしました。松林が多いなだらかな丘陵の緑地帯で調整区域のためサービスや病院など以外の建設ができない地域でもありまさに恰好の地であると思えたのです。当時、サイクリングの盛んな頃でしたので、自転車で何回も通ってきました。南下りの小松林には芝生もあり、「ハツ茸」を始め種々なキノコが出るという環境がますます気に入りましたし、交通上からみても旧4号国道(奥州街道)と新国道(当時は未だ片側舗装)の間にあって患者さんやその家族の皆さんにとっても非常に便利でまたとない条件の地です。ここに約3千坪の借地が成立し病院建設の段取りができました。
前理事長 佐久間有寿 記
1962
(昭和37年)
1963
(昭和38年)
- 1月
- 工事竣工
- 3月
- 安積保養園開設許可
1号館(本館)正面
-
左側から1号館、2号館、厨房食堂
-
診療科目:精神科、神経科、内科
病床数: 89床 - 院長に山川健作氏就任
- 6月
- 病棟(3号館)建築工事竣工(1F)
- 8月
- 3号館(ひまわり病棟)83床増床承認により172床規模となる
- 7月
- 郡山、常磐地区新産業都市指定
- 12月
- 第三次池田内閣発足
- 3月
- 国道4号線の県内全線舗装
- 10月
- 東海道新幹線開通
- 11月
- 佐藤内閣成立
1964
(昭和39年)
- 5月
- 医療法人化承認(理事長 佐久間有寿)
作業療法施設として「(有)アニマルセンター」設立
- 6月
- 2号館(さつき病棟)2階増築工事完成
2階に「さつき」病棟増床
手前から旧1号館(本館)、旧2号館(さつき病棟他)、現3号館(ひまわり病棟)きく病棟前の盆おどり風景
- 7月
- (さつき病棟)30床増床承認により202床規模となる
- 10月
- 郡山市清水台に「佐久間内科神経科医院」開設
- 11月
- 5号館(きく病棟)増築 20床増床承認により222床規模となる
- 10月
- 東京オリンピック
円谷幸吉マラソンで銅メダル
1965
(昭和40年)
- 2月
- 安積保養園「あさか野」句会発足
- 4月
- 5号館(きく病棟)増築 33床増床承認により255床規模となる
- 6月
- タイムレコーダーシステム導入
- 2月
- ベトナム戦争激化
- 5月
- 郡山市大同合併
- 9月
- 会津鶴ヶ城天守閣復元
国鉄「みどりの窓口」開設 - 10月
- 朝永振一郎氏「ノーベル物理学賞」受賞
1966
(昭和41年)
- 8月
- 3号館(しゃくなげ病棟)(はぎ病棟)102床増床承認により357床規模となる
- 10月
- 女子寮竣工(3階建)
女子寮屋上からの風景
- 4月
- 厚生省平均寿命を発表
男67.33歳 女72.95歳 - 5月
- 国道13号線栗子トンネル開通
- 10月
- 全国初のひらがな都市いわき市が発足
1967
(昭和42年)
- 3月
- 児童福祉法による精神薄弱児収容施設の指定を受ける
- 5月
- 佐久間有寿理事長が院長就任
「社会福祉法人 安積愛育園」開設 児童数30名
- 6月
- 診療科目に小児科の新設が承認される
- 12月
- 体育館建設工事竣工(鉄骨造一部2階建)
1968
(昭和43年)
- 2月
- 電話交換設備設備
- 6月
- 新本館(2号館)建設工事竣工(3階建)
- 1F 外来、検査、薬局等
2F 医局、会議室等
3F 病棟、休養室等
事務当直開始
- 9月
- 2号館3F病棟使用許可に当たり病棟編成替
新病棟(ききょう病棟)定床数28床承認、(ひまわり病棟)減床数27床により358床規模となる
- 4月
- 超高層霞が関ビル竣工
- 10月
- 川端康成氏「ノーベル文学賞」受賞
- 12月
- 3億円強奪事件発生
1969
(昭和44年)
- 3月
- 創立5周年記念及び新病棟(5号館)落成祝賀会:於 病院体育館
5号館(4階建)
1F すみれ病棟/2Fさくら病棟/3Fうめ病棟/4Fきく病棟 新病棟(5号館)、北側からの風景
新病棟(5号館)、南(グランド)側からの風景
- 4月
- 5号館134床増床承認により592床規模となる
(児童福祉施設安積愛育園)定員30名増許可により60名規模となる
- 7月
- アポロ11号 月面着陸
1970
(昭和45年)
- 9月
- 郡山市桑野地内の寮建設工事竣工(4階建:世帯者及び独身者用)
- 3月
- 日航機「よど号」乗っ取り事件
- 5月
- 猪苗代で全国植樹祭
- 6月
- 磐梯ゴールドライン開通
- 9月
- 「大阪万博」開幕