創立50周年を迎えて
この都度あさかホスピタルが50周年を迎えることとなり、その期間の一部ですが多くの職員の方々と協力してともに歩めたことを大変感謝しております。
私は18年前の、平成6年4月に入職いたしました.
前職が生産工場だったので、医療業界とくに精神科病院というものが分からず、諸先輩の医局・看護・事務方々に大変お世話になりました。
その頃は職員数も収益規模も今の約半分でしたが、非常に家庭的で毎月職員の誕生会を医局会議室で行い、前理事長から記念品を貰っていたのが大変印象的でした。 そのような職場風土が早く組織に溶け込めた要因だと思います。
前理事長の佐久間有寿氏は、経営報告に伺っとき「数事も大切だが、現場で外来や入院の患者様を見ていると病院の状況は分かる」と言っていたことが今も心に残っています。 数字は結果でありそれを作っていくのが法人の理念{愛情・奉仕・和・進歩}に基づく職員1人1人の行動であるとの意味だと思います。
平成11年からのあさかホスピタルの発展は目覚ましいものでした。
佐久間啓院長が理事長を兼務され、院内改革を次々と実施されました。
ハードとしての病棟が新しくなるだけでなく、ソフトとしての各種情報のシステム化、全職員参加のQC活動、地域住民参加のあさかフェステバル、NPO法人の設立、医療機能評価の認定等数え切れない施策が実施され、どれもが大きく法人発展に寄与しています。 特にA棟・D棟の完成は従来の精神科病院のイメージを大きく変え、患者様のアメニティの改善とあさかホスピタルの先進性を体現したものだと思いました。
私は法人のバイタルともいえる、経営の数字をみてまいりました.
大変苦しい時期も有りましたが、理事長先生の指導のもと職員皆様の協力のおかげで、毎年少しずつ良くなっています。
法人の理念の「進歩」は、時代の変化に対応した患者様のニーズの先取りだと思います。 それを確実に実施していることが、地域や患者様の支持を受けて当法人が発展している理由だと思います。
50年は一つの節目です。 これからも地域に求められる新しい精神科医療を実践し愛される病院となり、10年・20年後のさらなる発展を願って、50周年を迎える私の思い出と致します。